破壊、歪み、でも安定感がある

曲は、ボーカルの山口憲邦の独特の少年ぽさ、荒々しさ、躍動感と変化に富む声、歌い方が最初に印象に残ります。音楽全体は、デジタル化のイメージですが、ボーカルの声と上手くマッチしています。

歌詞は、10代の若さの素晴らしさとほろ苦さを感じさせ、Nalasの感性の豊かさを表しています。紙一重の10代の心の動きを見事に捉え、音楽に表現をしています。

音としては、前奏、間奏など、良い意味での歪み、少し規定から外れているようにも思えるNalasならではの音楽世界が広がります。

Nalasが音楽専門家、海外からも注目を浴びるのは、既成の概念からはみ出ているような、でも、どこかで常識的な範囲を超えない安心感というものが共存していて、崩しているけれど、その崩し方もしっかりとしたポリシーを持っていることが伝わるからだと思います。

地道ながらもライブ、観客とのふれあいを大切にし、音楽は人との関わりで成り立つことを教えてくれます。観客がライブで共に身体を動かし、一体となります。Nalasの音楽性やパフォーマンスだけではなく、常に観客を思い、大切にしている姿勢に惹かれます。